秋に呼吸が浅くなる理由と対処法
10月に入ると、「なんとなく呼吸が詰まる感じがする」という声を参加者からよく聞きます。気温が下がり始めると、身体は熱を逃がさないよう筋肉を緊張させます。その緊張が横隔膜にも及ぶことで、呼吸が浅くなります。これは病気ではなく、季節への適応反応です。ただ、それに気づかないまま過ごすと、慢性的な浅い呼吸が習慣になることがあります。
横隔膜と気温の関係
横隔膜は呼吸の主要な筋肉ですが、周囲の筋肉の緊張に影響を受けます。寒さで腹部や背中の筋肉が収縮すると、横隔膜の動きが制限され、一回の呼吸で取り込める空気の量が減ります。
日本の秋は、朝晩と日中の気温差が10度以上になることも珍しくありません。福井市を含む北陸でも、9月下旬から10月にかけてこの差が目立つようになります。身体がその変化に追いつくまでの数週間、呼吸は特に浅くなりやすい時期です。
呼吸パターンを観察する練習
まず、仰向けに寝て両手をお腹の上に置きます。息を吸ったときに手が持ち上がるかどうかを確認します。手がほとんど動かない場合、呼吸が胸だけで行われている可能性があります。
この観察を1日5分、2週間続けるだけで、自分の呼吸の癖がわかってきます。「直す」必要はありません。まず知ることが先です。
瞑想の場での呼吸観察
Urban Sundialの朝のセッションでは、最初の10分を呼吸の確認に充てています。目を閉じて座り、呼吸を操作せずにただ観察します。吸う長さと吐く長さが違うこと、途中で止まっていること、そういった細かいパターンに気づくことが目的です。
秋のワークショップでは、この観察をより時間をかけて行います。呼吸を「改善」しようとするのではなく、今の状態を正確に把握することに集中します。そこから自然に変化が起きることもありますが、それは結果であって目的ではありません。
呼吸の観察は、特別な道具も場所も必要ありません。ただ、一人でやり続けるのが難しいと感じる方には、グループセッションの場が役に立つことがあります。